航空機事業

富山の地から空へ。

航空機産業への参入

「いつか航空機部品を作れる会社にしたい」―。第3次創業を掲げた石金精機の今後を担う事業の一つとして立ち上げた航空機の部品製造。その背景には、工作機械業界に身を置く者なら一度は思い描く大きな夢がありました。

2008年、これまで培ってきた機械加工技術への揺るぎない自信を胸に、航空機産業での事業活動を開始。ほどなく、航空機用アクチュエータに関する部品加工の初受注を獲得しました。幸先のよいスタートを切り、その後も受注はあったものの、当初計画していたような事業の拡大は図れず、参入障壁の高さを思い知る日々が続きました。

地道な活動が実を結んだのは2012年のこと。アルミの削り出し部品を受注した企業から、国産初のジェット旅客機、MRJ(三菱リージョナルジェット)の主翼部品の製造にトライする機会をいただきました。受注獲得に向け持てる技術力の全てを注ぎ込み、顧客からの品質要求に満足した部品の納入に成功いたしました。国産初のジェット旅客機に関わる仕事に携われるとは、当時誰も想像すらしていませんでした。

これらの実績に加え、2013年、以前より準備していた航空宇宙産業における品質マネジメントシステム規格、JISQ9100認証を取得したことで事業は急拡大。航空機の需要拡大や20年以上ぶりに大手メーカーで新機の開発が行われるという千載一遇のチャンスにも恵まれ、本格的に航空機事業への参入を果たしました。

現在では、およそ300品目の航空機部品を製造。石金精機で加工した部品が、大手航空機メーカーや防衛省向けの機体、人工衛星打ち上げ用ロケットで使われています。

加工技術・品質保証

加工技術について

航空機部品の製造には、高度かつ多様な技術が求められます。石金精機では、培ってきた加工技術を活かすと同時に新たな技術の開発にも力を入れ、さらなるレベルアップを図っています。

航空機部品加工から派生した技術向上への意識は、航空機事業部だけにとどまらず社内に幅広く波及。試作品事業部の立ち上げに繋がるなど、ものづくり企業としての意識改革にも大きく役立っています。

品質保証について

航空機部品は、万が一、不適合を起こせば、直接人命に影響を及ぼすことにもなりかねないため、品質や精度はもちろん製造方法やその過程も品質保証の対象となります。

不適合が発生した場合、過去に遡って不具合の影響の範囲や原因を確定させなければなりません。そのため、詳細な加工記録とそれらを速やかに確認できる体制を飛行機の耐用年数といわれている20~30年という長い期間維持することが必要です。

石金精機では、ICチップ入り社員証による航空機部品専用工場への入退室管理により情報漏洩防止の対策を講じているほか、常に現状への検討を重ね、より良い品質保証体制の維持・向上に努めています。

航空機産業のクラスター化

2016年4月、航空機部品の共同受注に向け、富山県内の機械加工や表面処理などを行う企業が新組織「ソラトヤマ」を発足しました。石金精機もその一員として名を連ね、弊社代表取締役の清水が会長も務めています。

これは、加工工程によって発注元と受注先とを製品が何度も往復するノコギリ型から、原料の調達から表面処理まで工程管理も含めて1社に任せる、多工程一括型の発注スタイルへの変化に対応するためです。富山県内にある高い技術力を有する企業で航空機産業のクラスター(集合体)化を図り、各社の得意分野を活かしながら受注の獲得を目指しています。

「ソラトヤマ」には現在7社が連携。展示会への出展やマッチング事業への参加、定期的な勉強会などの活動を行っています。

将来ビジョン

あるデータによれば、今後20年で航空機を利用する旅客数は現在の2倍と予想されており、新規に必要となる航空機は4万機とも言われています。既存機の更新需要と合わせるとその数はさらに跳ね上がり、航空機製造業の拡大は疑う余地がありません。

一方で、LCCの台頭で安価な航空機を求められることが増えており、今後、航空機部品に携わる企業には製造拡大とコスト削減という2つの大きなテーマが突きつけられています。

石金精機では、2014年に5軸マシニングセンタの専用工場を建設し、航空機部品の製造を本格化。より生産性を高めるため、全工程の自動化にも取り組んでいます。

今後目指すのは、航空機の心臓部であるエンジン部品の加工に携わること。他社ではできない加工技術を持った企業となって、航空機業界での更なる飛躍を目指します。

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